大使館から「詐欺に注意」のお知らせ

在タイ日本国大使館からお知らせが来たので転載します。

たしかに、海外ではこの手の詐欺、また、日本人による詐欺が多いですね。
ハノイではまだ見かけていませんが、バンコクではこの手の怪しい日本人はたくさんいました。


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タイを舞台とする国際的詐欺事件の流行について

1.JETRO(ジェトロ日本貿易振興機構)及び当館の調査によれば、現在、本邦内の食品関連企業に対し「インターネットで御社の商品を見た」等として商談を持ちかけ接触し、通常の貿易取引を装いつつ多種多様な製品の大量発注を持ちかけてタイにおびき寄せ、契約書作成時の印紙代や公証人役場への届出、取引決済用口座の開設、弁護士費用等で当座の資金が必要などと、前渡し金を要求する詐欺事案が多発しています。
また、渡航に際して現地での交通手段や宿泊先を事前予約するとして、その費用を事前に振り込むよう求められることもあります。

2.これらの国際的な前渡し金詐欺事件は、以前多額の秘密資金の存在をエサとして、ナイジェリアを舞台に世界的広がりを見せました(通称「419詐欺事件」)。今回の一連の事件は、日本人と思しき人物を介在させ、大型の貿易取引をエサとしたより巧妙なものであり、過去数年来タイ国内においても被害が散見されています。

3.現在、タイ及び日本国内にて多数の被害が報告されているのは「三把(さんわ)トレーディング」社と名乗る架空企業によるもので、本年6月以降で、判明しているだけで未遂を含め既に10件近い被害が報告されています。主な手口は

日本食ブームを巧みに利用し、食品加工、食品機械企業等のうち、本邦内に所在する国際貿易の経験が薄いであろう中小ベンチャー企業等に目を付け、

・「インターネットのウェブサイトで商品に興味を持った」等として同社と接触を図り、大口あるいは好条件の取引の申し出を電話やEメール、FAX等で行い、被害者をタイへおびき寄せ、

渡航、契約後(あるいは契約前)に「契約手続にかかる手数料、申請料、弁護士費用、印紙代、営業経費、公証費用」等の名目で前払い金の支払いを求める、
というものです。

また同社は「マレーシアに本社が所在する」旨会社説明で述べていますが、当館及びJETROにて独自調査した結果、本社はマレーシアにもタイにも存在せず、固定電話の番号も全く契約者の異なるものであり、唯一連絡可能な電話番号は「タイ国内のプリペイド式携帯電話」でした。

4.現在では、同「三把トレーディング」を名乗る会社以外に、同種手口・同一被疑者によると思われる詐欺事件も既に発生しておりますが、いずれの事件も犯人は「日本人」と思われ、「日本国内の企業」に対して電話やインターネットメール等で接触を図り、契約手続き費用等を名目に金銭を騙し取ろうとするものに変わりありません。

5.つきましてはこのような会社から何らかの商談等を持ちかけられた際は、取引相手方の言う「タイでの商慣習や法律」を鵜呑みにすることのないよう、お願いいたします。
また相手の申し立てに疑問がある場合、鵜呑みにせずに国際貿易の経験が豊富な方や、在タイ日本大使館、JETROへご相談いただきますよう、お願いたします。

6.同種の詐欺事案等につきましては、JETROホームページ
http://www.jetro.go.jp/news/announcement/20070828028-news
http://www.jetro.go.jp/contact/faq/419/index.html
http://www.jetro.go.jp/tv/internet/20070809330.html
等にも紹介されていますので、ご参考にしてください。

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在タイ日本国大使館領事部
177 WITTHAYU ROAD, LUMPHINI, PATHUMWAN, BANGKOK. 10330
TEL : 0-2207-8502, 0-2696-3002
FAX : 0-2207-8511