げげげげ

29日午後6時現在、プーケット空港やクラビ空港、ハジャイ空港が閉鎖された模様です。

今日からバンコク首都圏警察本部の警官が、民主主義市民連合(PAD)が占拠していた首相府に突入し小競り合いが起きていますが、この警察突入に対する抗議活動として、PADはプーケット空港周辺の道路でデモ抗議を行い、実質的に空港への道路をふさぐ形になっていました。
そして、その後、空港内に入り込み、ついには、空港の営業の閉鎖に追い込んだようです。


この警察の介入は一昨日の民事裁判所の「首相府やデモ会場からの強制退去および即時解散の仮処分決定」をうけたもののようです。(もちろん、この処分を出すように、政府が裁判所へ提訴したわけですが)。


その後15時ごろ、警察は「民主主義市民連合(PAD)との混乱を避けるため」とし、一旦首相府から警察本部にひき下がった模様です。
また、PADは首都圏警察本部をも取り囲んでいるようです。


一方、PADは民事裁判所の「首相府やデモ会場からの強制退去および即時解散の仮処分決定」に反訴し、この決定を取り消すように裁判所へ再抗告して、本日夕方に裁判所がこれを受け入れて審議を行い、その結果、「首相府やデモ会場からの強制退去および即時解散の仮処分決定」を破棄する決定をしています。
たった2日でなんで裁判所の判断が変わるんだ〜〜。
う〜〜〜〜〜〜ん、話はややこしい・・・。



さて、サマック首相は、27日には「何がなんでも今日中に解決する」と言っていましたが、翌28日には「力は使わない」と方向転換。まあ、いま「力(軍隊、警察)」を使ってしまえば、政府の評判は内外からがた落ちするし、ここでこの「タイ伝統の切り札」はまだ使えないでしょう。


そして、今朝からタイ国鉄の一部で民主主義市民連合(PAD)に同調したスト。カンチャナブリへの路線などが止まったようです。

また、本日午後、TG(タイ航空)の労働組合民主主義市民連合(PAD)に同調し、組合員も組合に参加していない社員も一切に休暇届をだそう、と実質的なストライキ活動に入る準備をしているようです。


今回の民主主義市民連合(PAD)の一連の行動は、私には不可解。
打倒現政権なのでしょうが、クーデータでもなく武力も使わないやり方ではありますが、やり方があまりにも、タイにとってダメージが大きすぎる。
これでは国民の支持も得られないのではないでしょうか??


どちらにしてもサマック政権は非常に厳しい局面に立たされましたね。

・軍隊を出して厳戒令でもひくのでしょうか?
・それとも警察に徹底的に介入させ、PADを排除するのでしょうか?
・それとも解散総選挙?(←もしこの手を選べば、ある意味「大人」。タイにこれが選べるか??)
・話し合いによる手打ち(←これはありえない)
・国王ご登場?


で、なんかこの混乱に乗じて、足元をすくおうと、虎視眈々と旧タクシン派が狙っているような気がするのは気のせいでしょうか?



で、重要なことを忘れていた。
TG(タイ航空)さん、明日、絶対に飛んでくださいね!!!
ハノイバンコクだけでも飛んでくださいね!!!