「なんで苦情を言うんだ」と携帯電話会社に怒られた件

ベトナムのMobiFone、VinaPhoneともGPRS/EDGE接続(パケット通信)が非常に不安定であるのは、今までエントリーしてきた通りです。

様々な不安定現象が発生していますが、同じ場所で昨日はつながって今日はつながらない、ということも頻発しています。

そこで「意を決して」、MobiFoneのサービスセンターに電話しました。
なぜ「意を決した」かというと、サービスセンターに電話しても毎回要領が得ない回答だったり、盥回しされたり、挙句には電話を一方的に切られるからです。
ほとんど嫌がらせかと思う対応しかしてくれません。
こういうことが続くと、「聞くのはもう面倒だな」と思ってしまいます。
客にそう「思わせる」ことが相手の作戦なのかもしれません(笑)。

さて、案の定、英語が話せる人がいません。
コチラがゆっくりと英語で話しても、サービスセンターの人はベトナム語でわめくだけでした。
そして一回目は電話を一方的に切られました。

二回目も全く英語が通じず、電話を一方的に切られました。

三回目、電話に出た人は英語が通じませんでしたが、保留の音楽に変わり、5分ぐらい待たされました。
電話に出てきた人が、ベトナム語でなにやらわめいて、一方的に電話を切られました。

四回目、やはり一方的に切られました。

五回目、やはり一方的に切られました。

六回目、保留の音楽に変わり少し待たされたあと、やっと少しだけ英語が話せる人が出てきました。
こちらが英語で話し出すと、「Wait wait」と言って、また保留の音楽に戻りました。
5分ぐらい待っていると、また別の英語が少し話せる人が出てきて、すぐに保留の音楽になりました。
しばらくして、まともに英語が話せる人が出てきました。
やっとここで、こちらが言いたいことが伝えられるようになりました。
しかし、この英語が話せる人は「携帯でネット接続(GPRS)が出来る」ということを全く知らない人でした
なので、こちらが「同じ場所でGPRS接続できることと出来ないことがあるのはどうしてなのか?」「GPRS接続の不具合についてはどうなっているのか?」と質問しても、この人は「宇宙語」にしか聞こえないのです。
この人は英語はちゃんと話せるのですが、GPRS接続そのものを知らないので、全く話がかみ合わないのです。
この人が少しまともだったのは、私の電話番号と名前を聞いて、あとでコールバックする、ということを言ってくれたことです。
私もこの人の名前と連絡先を聞いたのですが、「教える必要はない」といって教えてもらえませんでした。
ここで一方的に電話が切られました。

このまま立ち消えか、ともう100%諦めていたら、翌日、この人から電話がかかってきました。
奇跡かと思いました。
いや、ベトナムでは奇跡に近いことです。
ここで私の心は小躍りしていました(笑)。それほど奇跡に近いことなのです。
しかし、彼の口から出てきた言葉は、私は、再度地獄へ突き落としました。
要約すると次の通り。

GPRS接続が出来ようが出来なかろうが、客が文句を言うことではない。
接続出来る場所では出来るし、接続できない場所では出来ない。
昨日接続出来ても今日出来ないこともある。
客は私たちに従えばいい。
使える時に使えばいい、使えないときには使わなければいい。
客が文句言ったり要望をするのは間違っている。
あなたは間違ったリクエストをしている(怒)」

ある程度は予想はしていましたが、もう開いた口が塞がりませんでした。

ちなみに、MobiFoneという携帯電話会社はベトナムでシェアNo1であり、昨年度のベトナム国内企業のカスタマーサービスNo1の企業に選ばれ(ベトナム政府が選んでいるだけ)、ベトナム政府は「各企業、このような素晴らしい会社を見ならうように」と言っています。

いやはや、恐るべしベトナム

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