そろそろストの季節?

ベトナムでは違法労働争議(違法スト)は日常茶飯事。
というか正規の手続きを踏んだストなんて聞いたことがない(労働者は正規の手続きを踏んで、ストを実施する権利を有する法律がちゃんとあります)。

ベトナムのストの季節は大きく二つ。
一つは旧正月前(テト前)、もう一つは暑くなる季節。
今がその後者です。
暑くて眠れない→だけど仕事をしないといけない→ストレス溜まる→だからスト!、という図式もあるような気がしています。

もちろんストが起こる会社では、労働環境や労働条件が劣悪であったりすることもありますので、一概にベトナム人民を非難することはできません。

また、ストを煽動することを商売にしているベトナム人もいます。
外部からストを起こさせ、その結果、給与が上がったら、その分をピンハネするという商売です。

で、ストでまず狙われるのが、中国・台湾系企業です。
ベトナム人はやはり中国人に対する特殊な感情があるようです。
以前働いていたスタッフ(大卒)がこういうことを言ったことがあります。

「そもそも外国人より優れているベトナム人が、外国人の下で働くのは嫌。
しかし、ベトナム企業では将来がない。学ぶものがない。
しょうがないから外資系企業で働く。
外資系企業が世界でこれだけ発展しているのは認めざるを得ない事実。
その中でも消去法で日系を選ぶ。
絶対に中国・台湾系は選ばない。
中国人の下で働くなんてことは信じられない。」

根が深い問題ですね。

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siam_breeze@モバイル/Treo Pro