ベトナムの企業景況感指数が上昇

ベトナムの企業150社に調査したところ、今年の1Qのベトナム企業景況感指数は昨年の4Qと比較し6ポイント上昇しています。

調査対象企業の約半分が「今後1年の間に売上、利益ともに増加する」「設備投資を増額する」と答えています。

ベトナム企業が楽観的な姿勢であるのも事実ですが、ベトナムはこの半年の金融クライシスの影響を直接的にはほとんど受けていないということも事実です。
ベトナムの金融機関はワールドワイドのマネーゲームに参加できるほどの資金力がないのが効を奏しています)

このような楽観的な状況の反面、今年上期の輸入総額は対前年同期比で40%も減少しています。
ベトナム産業は基本的に原材料などを輸入し、加工を行い国内需要・輸出という加工貿易ですから、原材料などの輸入が落ち込んでいるということは、国内産業の生産高が落ち込んでいることを意味しています。

ベトナム企業の予測と、実態の数字から読み取れる状況に、乖離があるというのも、ベトナムらしいことなのかもしれません。
世界不況で全世界の景気回復が見えないために、「全体のパイ」が縮小している中、ベトナムがどこまで生き延びれるでしょうか?
タイの政情不安、中国の物価・諸経費・人件費の高騰などの中、ベトナムにはまだアドバンテージがあるはずです。
一方で、外資系企業の大卒スタッフクラスの給与はすでにタイのそれに追いついてしまっているのも事実です。

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siam_breeze@モバイル/Treo Pro