韓国との関係

ベトナム戦争時、韓国は連合国側(アメリカ側)でした。

その後、ベトナムと韓国は修好し、かなり早い時期より、韓国企業はベトナム進出をしてきています。
最近ではSAMSUNGハノイ北部に大きな携帯工場を設立しています。

また、車やバス、重機などの中古車を含め、積極的にベトナムへ輸出しています。
ベトナムも韓国も左ハンドルのため、韓国の中古車市場にとって、ベトナムは大きなマーケットとなっています。
ベトナムでは右ハンドル車の輸入や走行は法律で禁止されている)
ハングル文字の残ったバス、トラックなど中古商用車がそのままハノイの街を走っています。

人民の間でも、韓流ブームというのが起こりはじめています。
また、韓国への出稼ぎ、韓国人との国際結婚や集団お見合いも盛んに行われています。


しかし、ここへ来て、ベトナムと韓国の関係が一瞬危なくなりました。

韓国の李明博大統領は、タイで開かれたASEAN首脳会議の前に、10月20日ハノイを訪問しています。
また、その直前、急に韓国の柳明桓外交部長官がハノイを訪問しています。

その背景は、韓国の「国家功労者の礼遇および支援に関する法律」改正案が発端です。
この改正の目的は、ベトナム戦争に出兵した国民を「功労者」として表彰対象とするもので、改正案には「世界の平和維持に貢献したベトナム戦争功労者・・・」と記述されていました。

このことに対して、ベトナム政府は
ベトナムが世界平和を破壊したのか!、ベトナム戦争功労者とは何事だ!」と
外交筋を通じてかなり強烈に噛み付いたとされています。
そこで、李明博大統領がハノイ訪問そのものも危惧され、外交部長官が急遽ハノイに来ました。

韓国政府はベトナムの意向を受け入れて、改正案から「世界の平和維持に貢献したベトナム戦争功労者・・・」という文言は削除したとされています。
一方、今回の改正の目的である「ベトナム戦争の功労者を表彰する」ということは実施するそうです。

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