なんでこういう嘘をつくかなぁ、ベトナム人 - ベトナムとPDAとモバイルと Rev2

先々月の出来事です。

我が家のメイドさん（30歳後半）が家人に、
「来月から親戚が働いているドバイへ３ヶ月ぐらい行ってくるので、その間仕事が出来ないので、他のメイドさんを紹介する」
と言いました。
それからしばらくの間、メイドさんはドバイの話は親戚の話をしたそうです。

家人は、以前、このメイドさんのお姉さん（本も出版している有名な学者さんらしい。著書を貰った）の家に何回か招待されたりしていました。
そこで、家人はメイドさんがドバイに行くならと、今度はお姉さんも呼んで我が家で壮行パーティーをしました（私は仕事なので参加していない）
その時もドバイの話が出たそうです。
ただ、滞在期間は未定で、だいたい3ヶ月ぐらい、とのことでした。

翌週、メイドさんは新しいメイドさんを連れてきました。
しかし、このメイドさんがまったく仕事が出来ないそうで、家人が見ていても、本当にメイドをしたことがあるのか？、と疑うほどだったそうです。

家人がこのメイドさんを断ると、翌々日に、メイドさんは別のメイドさんを連れてきました。
この新しいメイドさんは、同じアパートの別の日本人のお宅ですでにメイドをしている人でしたので、問題はありませんでした。

メイドを使用する場合、アパートのレセプションに登録が必要なため（IDカードの提出や、必要書類の記入など）、家人と新しいメイドさんはレセプションに出向きました。
その時、レセプションスタッフと家人と新しいメイドが話をしている中で、家人が、
「あなたは（新しいメイドさんのこと）、●●さん（今のメイド）がドバイから帰ってくるまでの3ヶ月だけどよろしくね」
というと、新しいメイドは驚いて、
「3ヶ月？ドバイ？なんのこと？」
と尋ねてきました。

家人は、
「●●さんはドバイに3ヶ月ぐらい行くから、その期間だけ、あなたを紹介してくれた」
というと、この新しいメイドさんは、

「そんな話は聞いていないし、ずっと続けるつもりだし、そもそも●●さんはドバイなんかにいかない。あなたはそう言われていたのね？。●●さんは、新しい西洋人のところでメイドをもう始めている。だからあなたに言っ
たことは嘘よ」
「その西洋人が金持ちで、破格の給料で雇われている（通常の２倍ぐらいらしい）」
と言ったそうです。

家人は大いに落ち込んでいました。
なぜ、嘘をつくんだろう。新しい仕事が見つかったらそういえばいいのに。
わざわざ壮行会までやってあげて。
その時に呼んだお姉さんまでが、ドバイの話をしていたそうです。

そう、こういう嘘はベトナム人では日常茶飯事なのでしょうか。
私なんかは会社でベトナム人の嘘に慣れてしまっているので、「あっそ」「よくあることだし、ベトナム人では普通だよ」と家人の話を流していましたが、久々に家人が大いに落ち込んでいるところを見ました。

家人はベトナム人の洗礼を今ごろ受けたようです。
人間として許される行為なの？、
と、かなりのショックを受けていました。

家人は今までが幸いなことに、ある意味「常識やモラルやデリカシーのあるベトナム人（外国人の常識を理解したベトナム人）」とだけがベトナム人との接点だったのかもしれません。