やっぱり自己中心から抜け出せない人が多い

すでに3年働いているあるスタッフ(大卒)。
どう教えても、大卒というエリート意識のせいなのか「自己中心」「自分勝手」という意識が抜けません。

例えば、ある業務の報告日(締切日)が仮に11月29日だとします。
そして、事前に、その日は私がオフィスに不在であり、報告を聞くことはできないよ、予定を調整してね、と伝えます。
しかし、このスタッフは何のアクションも起こさないです。
そして後日、「あなたがいないから11月29日に報告できなかった。私は悪くない。居ないあなたが悪い」と言い出す始末。

何十回も「スケジューリング」や「業務管理」「業務調整」について教えても教えても、やはり出来ないスタッフたちが多いのも北ベトナムの特徴です。
(それが非常に重要な業務の報告であれば、私から報告日の日程変更を指示しますが)

もちろん、業務スケジューリングや業務管理について教えれば、それらをどんどん吸収し実践できるスタッフたちもいます。
しかし、それはそんなに多くではありませんし、完全に出来るようになるまで時間がかかります。
こういうことがすばやく出来るようになっていく子たちから、仕事もできるようになっていくので、同じ3年間働いていても、その差は歴然です。
日本の新人の3年目同士以上に「差」が開いています。
仕事で差が開けば、昇給でも差がつきます。
もちろん管理者の義務として「なぜ差がつくのか」という説明はしますが、このような「自己中心」的な意識を持っている子は、全然納得しません。
なぜなら「自分は悪くない」と信じているからです。

結局、自分たちが持っている「自己中心」「自分勝手」という「意識」を「認知」「認識」出来て、「どのように変えるのか」ということを考えられない大卒スタッフがまだまだ多いというのが、ハノイ近郊の特徴です。

一方で、前述したとおり、このようなことを教えていくことで、どんどんと成長していくスタッフたちもいます。
成長していく姿を見ているのは、非常に嬉しいことです。
こういうスタッフだけだったら、どれだけ仕事が「楽」なんだろうなぁ。

そして、このように成長したスタッフたちを業務リーダーにしていきますが、今度はこのスタッフたちが、自己中心、自分勝手なスタッフたちに対して、私の苦悩を理解できるようになっていきます。
この「自己中心」「自分勝手」について、ベトナム人ベトナム人を教えたり叱ったりしていくようになっていきます。
仕事をする上での「一種のMIND」が継承できていくことは、ここベトナムで働いていて嬉しいことのひとつです。
しかし、優秀なベトナム人でも他のベトナム人に教えていく中で「音をあげてしまう」ということも多々あるのも特徴のひとつです。
それだけベトナム人の「自己中心」「自分勝手」という意識は「頑固」なのでしょう。

上記の「ベトナム」とは主に「ハノイ近郊」のこと。南ベはまた違う文化なのかもしれません。

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